責任範囲の線引き:バウンダリー
職場でも学校でも部活でも 責任範囲の線引きができていないと 様々な問題が起きてきます。 はっきりしたわかりやすい例では、 職場で仕事をさっさと片付ける人と 仕事がはかどらない人、 さぼってばかりいる人がいるとします。 さっさと片付ける人はどんどん仕事が できるのですが、一方でさぼってばかり いる人が次々仕事をその一生懸命 働いて責任を果たしている人の方へ 余分な仕事を持ってきてしまう、 なんていう状況はよくあります。 当然、感情の線引き(バウンダリー)にも 影響してきます。次々他の人の分まで 仕事を押し付けられる方が バウンダリーのしっかりした人だと、 『 困ります 』と意義を唱えることも できるのですが、これが人の責任まで 被ってしまう人だと、なかなかそれが 言えません。 そもそもバウンダリーのはっきりした人だと、 『 困ります 』と言えるので、ずるい人たちも 仕事をその人に押し付けることはできない ことを知っています。 バウンダリーが弱いと簡単にドアマットに なってしまうのはこういうわけです。 フェア(公平・公正)でないことを 『 フェアでない 』と言えないと、 だんだんとそのフェアでない状況を 当たり前のように押し付けてくる人は 図に乗って歯止めがきかなくのです。 あるいはあなたの上司とその上の上司の コミュニケーションがうまくいってなくて 直接上の上司をとばしてその上の上司から 仕事を回されたり、上のふたりの指示が 矛盾していたりすればこれも仕事に 支障をきたします。この場合は上司二人の 間のバウンダリーが乱れているのです。 …